膠原病 治療 期間

膠原病の治療期間はなぜ長い?

 膠原病の治療期間はどうして長くなるのでしょうか。

 

 膠原病をご存知でしょうか。
 文字から考えても、どんな病気か想像がつかない人が多いことでしょう。

 

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 実際に、膠原病は難しい病気とされています。
 それは、ある一つの病気のことを指すのではなく、共通の特徴を持った数種類の病気をまとめて膠原病と呼ぶからです。

 

 例えば、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎などがあります。
 この中の関節リウマチは比較的よく聞く病名ですが、それ以外はほとんど聞くことのない病名でしょう。

 

 また、その症状も分かり難いことが多く、特に初期症状では風邪と区別が付かないこともあります。

 

 微熱が続いたり、身体がだるかったりという症状で膠原病を疑う人はまずいないでしょう。
 しばらくして、身体に他の症状が現れるようになることで、異常を感じることが多くなります。

 

 膠原病は、その原因が不明で、いくつかの病気が特定疾患に指定されています。

 

 ただ、自己免疫疾患であると考えられています。
 何らかの要因で免疫に異常が起こり、自分の組織や器官が攻撃されてしまい、炎症を起こすようになるとされています。

 

 そのため、膠原病の治療では、その炎症や免疫の働きを抑えるような薬が使われることが多くなっています。
 ほとんどが、ステロイド剤と免疫抑制剤です。

 

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 ステロイド剤は、アトピー性皮膚炎などにも使われるように強力な抗炎症効果があります。
 また、免疫抑制剤で異常な免疫の働きを抑えるようにします。

 

 ただ、反面、これらの薬には大きな副作用が懸念されるのです。
 ステロイド剤は、使い続けると効果が弱まったり、やめるとリバウンドでさらなる炎症が起こるようになります。
 そのため、さらに強力なステロイド剤を使用するようになります。

 

 一方、免疫抑制剤では、正常な免疫機能も抑えられてしまうため、本来の働きが弱くなってしまいます。
 その結果、風邪や肺炎などの感染症に罹りやすくなってしまいます。

 

 このようなことがあるため、これらの薬の使用に当たっては、担当医師による慎重な判断が求められます。
 その結果、薬の増減や変更等を繰り返しながらの治療になり、その期間も長くなってしまいます。

 

 また、膠原病では完治が難しいことから、その治療目的が症状が治まり、通常の日常生活が送れる状態を目指すようになることが多くなっています。
 この状態を一般的に寛解と呼び、その期間をできるだけ長く維持するようにすることが大事になります。

 

 次はこちらの記事です。
 膠原病の予備軍ってどんな症状?

 

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