若年性リウマチは完治しない？

　若年性リウマチは完治しないのでしょうか。

　リウマチは、女性に比較的多い病気です。
　その好発年齢は、30～50代とされています。

　しかしながら、若くしてリウマチになってしまう人もいます。
　それは、「若年性リウマチ」と呼ばれ、16歳未満で発症して6週間以上続く原因不明の関節炎とされています。

　この若年性リウマチも通常のリウマチと同様に自己免疫疾患とされています。
　しかしながら、なぜ免疫の異常が起きてしまうのかというということが、解明できていません。

　この自己免疫疾患には、リウマチを含む膠原病やクローン病、潰瘍性大腸炎などがあります。

　これらは、全て免疫の異常が原因だと考えられているのですが、その免疫異常の原因が不明なのです。
　そのため、これらの病気の多くは、特定疾患に指定されています。

　尚、膠原病は、リウマチを含めた疾患をまとめて呼ぶ名前で、特定の病気ではありません。

　膠原病と自己免疫疾患については、こちらもご覧下さい。
　膠原病と自己免疫疾患の違いは何ですか？

　関節リウマチでは、若年性も含めて、いろいろな治療法が開発されてきています。
　ただ、全てに効果的な治療法というものはなく、個別の症状に応じた対症療法となっているのが実情です。

　リウマチは当初は、徐々に進行していくものと考えられており、その進行段階によって薬を変更して対応していました。

　しかしながら、今では、リウマチは発症後2年程度で関節が破壊されていくことがわかりました。
　そのため、現在では最初から関節の破壊を抑える薬を使うようになります。

　しかしながら、これもその進行を抑えるだけで、完治ということにはなりません。
　いわゆる症状がほとんど現れない状態である「寛解」が治療の目的になっているからです。

　それは、現在の医学が薬物を主体とした治療体系になっているからだと考えられます。
　もともと、一部の感染症を除いて、薬では病気を治すことはできないのです。

　リウマチに関しても、薬はあくまでも症状を抑えたり、進行を抑えたりするだけの対症療法にすぎません。
　薬では、リウマチの根本原因を解消することはできません。

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