関節リウマチは難病指定されない？

　関節リウマチは難病に指定されないのでしょうか。

　リウマチは、膠原病の一つの病気です。
　膠原病は、単独の病名ではなく、複数の疾患をまとめた呼び方です。

　そのなかで、指定難病されているものには、全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・皮膚筋炎（多発性筋炎）・結節性多発動脈炎・悪性関節リウマチ・ウェグナー肉芽腫症があります。

　この中の悪性関節リウマチは、関節リウマチのより悪化したものとなります。

　悪性関節リウマチは、皮下結節、胸膜炎、血管炎、肺線維症などの関節外症状を合併した慢性関節リウマチとされているものです。

　現在、難病指定されている病気は、306疾患あります。
　これは、症例数が少なく、原因が不明で治療方法が確立されていないため、それらの解明を目的に研究を行うようになったものです。

　このため、その治療費を国が負担することで、患者の負担を軽減するようになります。

　このように関節リウマチは、難病指定はされていません。

　関節リウマチは、原因不明でその治療方法はまだ確立されていませんが、患者数が70万人以上いるため、難病指定にはならないのです。
　難病指定になる病気では、患者数としては、10万人程度とされています。

　関節リウマチを初めとする膠原病では、原因不明なものの、新しい薬剤によって治療効果が大きく改善されているものもあります。

　特に、全身性エリテマトーデスでは、ステロイド治療が導入されてからはその効果がめざましく、今では5年生存率は95％にも上がっています。
　それ以前では、3年生存率でも50％以下となっていました。
　このため、関節リウマチにおいても同じような治療効果が上がる方法が期待されています。

　しかしながら、その反面、薬物療法に頼るのは危険という説もあります。
　ステロイドを初め、薬には、必ず副作用を伴うものです。

　根本原因を解消しているわけではないため、一見、症状が消えたかに思えても、薬をやめたり、しばらく時間が経過するとリバウンドというより大きな症状が現れるようになります。

　そのため、その症状を抑えるために新たな薬、また副作用、新たな薬、とイタチゴッコになり薬漬けにされてしまいます。
　さらにそれが一生続くことになるのです。

　どこかで、その連鎖を断ち切らない限り、健康にはなれないでしょう。

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関節リウマチ　難病指定