指定難病の膠原病の種類について
膠原病(こうげんびょう)は、国の難病に指定されている疾患です。
通常の疾患が特定の臓器で発症するのに対して、膠原病は全身で炎症が起こります。
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そもそも難病とは、原因が不明であり治療方針も未確定で、後遺症を残す可能性が高い疾患のことです。
「経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために、家族の負担が大きくまた精神的にも負担の大きい疾患」というような定義づけがなされています。
膠原病は国の指定難病となっており、難病医療費助成制度の対象疾病となっています。
平成27年7月までは、指定難病の種類は110疾病だったのですが、現在では306疾病に種類が拡大されています。
膠原病は複数の種類に分かれており、指定難病とされているものは、全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・皮膚筋炎(多発性筋炎)・結節性多発動脈炎・悪性関節リウマチ・ウェグナー肉芽腫症となっています。
膠原病は、自己免疫疾患となります。
本来は自分の身体を守り防御するはずの免疫機構が、過剰に反応したり異常な働きをすることによって、血管や皮膚、筋肉、関節、内臓などの結合組織に対して、同時多発的に炎症を引き起こす病気となります。
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つまり、全身性結合組織疾患ということです。
特に女性に多い病気であり、全身にあらゆる障害をきたし、合併症を引き起こす可能性もある病気となります。
膠原病の症状が疑われる場合、受診する診療科はリウマチ科となります。
基本となる検査は、血液検査、尿検査、画像検査の3つとなります。
血液検査の中で重要となるのは、「抗核抗体」です。
40倍未満の数値が正常値であり、血液検査で陽性反応が出た場合には、抗体の種類が調べられます。
血液検査によって、種類と病気の進行具合が判明します。
尿検査では、タンパク尿や血尿の有無、合併症の有無を調べます。
画像検査では、内臓の傷害の有無や骨の変形の有無などを確認します。
次はこちらの記事です。
膠原病には難病による医療費の助成がある?
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