膠原病の血液検査!その数値の特徴は?
膠原病は未だに原因がはっきりしておらず、早期発見が難しい病気と言われています。
初期症状は特にわかりづらく、風邪と間違えることも多いのです。
発熱や関節、筋肉の痛みといった症状は風邪でも起こりやすく、ついただの風邪と自己判断してしまい発見が遅れる場合も多くなっています。
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風邪とは異なる症状で特徴的なものは、日光を浴びると発赤するといった皮膚症状や、リンパ腺の腫れ、手足の指先まで血液が十分に届かず急に蒼白や紫色になるレイノー現象、さらに手先や足先、腕や足全体に及ぶこともある手足の痺れなどがあります。
少しでもおかしいと思ったら、すぐに専門の病院で検査をしてもらう必要があります。
症状が進行してから治療を始めた場合、後遺症が残る可能性もあります。
自己判断で勝手な治療を始めるのも危険です。
血液検査などを行いその数値を見てもらってから実際の治療に進むのが望ましいです。
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膠原病の血液検査では様々な項目について調べる必要があるので、できれば最初から専門医のもとで正しい診断を受けた方が良いでしょう。
膠原病の血液検査には、次のような項目があります。
(1)炎症反応・血球成分の異常の有無
(2)自己抗体の有無
(3)血清生化学検査
(1)では、体内での炎症の有無を赤沈(赤血球の沈降速度)などで調べたり、CRP(C反応性たんぱく)の血中の有無、さらに血液内の各要素の濃度を調べます。
(2)では、代表的な自己抗体である「抗核抗体」「リウマトイ因子」の血中数値を調べることによって膠原病の有無を判定することができます。
(3)では、血清中の血清補体価を調べますが、この数値が低い場合には全身性エリテマトーデスの可能性があります。
全身性エリテマトーデスでは腎臓のダメージを受けることが多く、腎機能も低下している場合があり、尿素窒素の量や血清クレアチニンの量で病状の進行具合を調べることができます。
また、膠原病によって筋肉が破壊されることによって血中に放出される筋原性酵素などもの値も指針の一つになります。
もちろん、膠原病の治療方針は血液検査以外にも様々な検査によって決定されますが、血液検査は非常に重要なファクターであると言って良いでしょう。
次はこちらの記事です。
膠原病の血液検査!抗核抗体とは?
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