腕がだるいのはリウマチの症状かも？

　リウマチで腕がだるくなるのでしょうか。

　リウマチとは、関節が炎症を起こし、それによって骨が変形していくという病気です。
　原因は、免疫力が異常な働きをすることにあると考えられています。

　免疫力は本来は、体に侵入してきた異物を撃退するために働いていますが、それが間違えて自分自身を攻撃するようになります。

　それによって、実際には異物が入ってきていないにもかかわらず炎症が起こり、その炎症による悪影響で骨が変形していくのです。
　炎症により体はだるい状態が続くことになりますし、骨が変形しすぎると動かすことが困難になります。

　そのためリウマチは、日常生活に大きな支障をきたす可能性がある病気と言えます。

　また、体がだるいからと横になっていても、リウマチは自然には治る病気ではありません。
　変形した骨も元に戻ることはないので、発症に気付いたらすぐに医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

　早めに治療を受ければ、骨の変形を食い止めることが可能になります。
　そして早期治療を受けるためには、初期症状を見逃さないようにすることが必要です。

　リウマチの初期症状のひとつに、朝の起床後の腕のだるさやこわばりがあります。
　腕をうまく動かすことができず、たとえばパジャマのボタンをはずしたり、コップの取っ手をしっかりと持ったりすることが困難になるのです。

　しかしそういった症状は、30分ほど経過すると、徐々に改善されていきます。
　その後は普段と変わらず動かすことができるようになるので、たいしたことがないと気に留めない人も多くいます。

　しかしリウマチの初期症状という可能性を考えて、念のために血液検査やX線検査を受けることが大事です。
　血液検査では炎症が起こっているかどうか、X線検査では骨の変形が起こっているかどうかを、それぞれ確認することができます。

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